アマローネ・テヌータ・マアジ1991年
アマローネ・テヌータ・マアジ1991年
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〜余談〜
かつてのMASIのヴィンテージワインには「レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ」の表記に
「アマローネ」と併記される時代がありました。Amarone(苦い)表記があるワインは基本的に「やや辛口」です。
レチョート=甘口と誤解されてる方も見受けられますが、
RECIOTO=イタリア語で「耳たぶ」の意であり、耳たぶの硬さまで乾燥させる事から呼ばれました。(ヴェネト以外ではパッシートと呼ばれます)
葡萄を完全に発酵させる場合はアマローネという辛口のワインになります。
この時代はラベル表示が多々あり紛らわしい時代でしたが、
いつしかレチョートの表記は無くなり「アマローネ」に統一が図られました。
レチョート=乾燥させたという解釈だったのです。
〜ヴィンテージワインが初めての方はご一読お願い致します〜
https://www.yoshidawines.com/page/10
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イタリアを代表する長期熟成が可能な赤ワイン。
熟成ポテンシャルは並のバローロやブルネッロを遥かに凌駕します。
陰干し葡萄から造るため、豊かなアロマと濃縮した味わいが特徴です。
今や世界中のワイン愛好家を虜にする有名ワインですが、
歴史は意外にも100年に満たないのはご存知でしょうか?
DOCGに昇格したのも2010年と最近でバローロ、バルバレスコ、
ブルネッロ(どれも1980年に昇格)に比べると遅れてDOCGに昇格しました。
甘口は2000年以上前から造られているのに対し、
アマローネが世間に知られるようになったのは1936年の事。
生産地域はヴェネト州の西部、正式名称「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ」。
同名の村で造られます。 ロミオとジュリエットの町として知られる
ヴェローナの北に位置する丘陵地帯で、土壌は石灰質、凝灰岩土壌です。
エリアではアマローネだけでなく、DOCGレチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラや
陰干しブドウを使用しない「DOCヴァルポリチェッラ」、搾りかすを入れ再発酵させた
「DOCヴァルポリチェッラ・リパッソ」など、様々なタイプが造られます。
〜偶然から生まれた誕生秘話〜
前述したとおり歴史は浅く、村では伝統的に甘口を造っていました。
ある時、ヴァルポリチェッラ生産組合の醸造責任者ルッケーゼが、
いつもの様に甘口としてのレチョートを造ってましたが、うっかり樽を置き忘れ、
本来なら甘みを残すためアルコールを途中で止めるところを、完全に発酵が終わり、
辛口ワインになったのが「アマローネ」です。
甘口のレチョートと区別するため「苦い」を意味するアマローネと名付けられました。
以前は辛口は売れませんでしたが、市場が求めるようになると人気が上昇し、
高級ワインと肩を並べるようになりました。
〜葡萄品種〜
ヴァルポチリェッラ地区で古くから栽培されていた土着品種
コルヴィーナ種、ロンディネッラ種、モリナーラ種のブレンドで造られます。
コルヴィーナ
ヴェネト州とロンバルディア州、主にガルダ湖周辺で栽培されている黒ブドウ。
酸が高く、タンニンは中程度で、ワインにするとプラムやキャラメルなどのアロマが現れます。
名前は「Corvo(カラス)」が由来となっていて、ある有名な伝説があります。
昔この地域では白ブドウばかりが栽培されていて、農民はブドウを食べるカラスを徹底的に駆除しました。
ある日、一人の農民が怪我をしたカラスを助けました。すると空を飛べるようになったカラスは、
畑の上を一回りし、そこに植えてあったブドウを全て黒ブドウにしてしまった、というお話です。
ロンディネッラ
ヴェネト州で栽培されている黒ブドウで、色のしっかりとしたミディアムボディの赤ワインを生み出します。
モリナーラ
ヴェネト州で栽培されている黒ブドウで、やや薄い色をした繊細な香りを持つ赤ワインを生み出します。
〜郷土料理とのマリアージュ〜
若くて濃厚なアマローネはメインのお肉料理と合わせます。
ヴェネトには馬肉を使った郷土料理があり、馬肉を長時間煮込んだシチューは合います。
他に野鳥やイノシシなどジビエや、熟成したハードチーズと一緒にゆっくりと楽しみます。
しかし、熟成を経たヴィンテージ・アマローネは良い意味で脱力してる事があるため
合わせる料理が異なります。一般的なイタリア古酒に近いペアリングが無難です。
詳細は→ https://www.yoshidawines.com/page/10