オオヤブラッスリー　越中大黒（えっちゅうだいこく）

富山県富山市　オオヤブラッスリー

「風舎の丘」醸造士だった大谷崇さんが、
今度は一人の醸造家として免許を取得したのが2008年。

寡黙な職人タイプで多くは語りませんが、
全く一人での挑戦は不安だろうと彼の元を訪問しました。

四畳半以下の仕込み室。

小タンク2本を年間フル稼働させて採算が合うのだろうか…
勝算のないギャンブルには思えないが、
緻密な計算上に成立した起業にも思えない。

しかし試飲後に妙な不安を打ち消す安堵感が駆け巡る。

麦酒からは…仕事に命を賭ける息遣いが聞こえるもの。
たった一つの事に人生を託す勇気に応え、
私も彼に賭けてみたい。

なお、氏は以前に国際ビールサミット銀賞を獲得した
実力の持ち主です。
心配など杞憂なのかもしれません。

越中風雅の定番だけでなく、季節限定のショコラノワール、
越中大黒、みつばちさんの宴、ハニームーンなど
次々と個性的な作品をリリースし、県内外より
注目を浴びる若き醸造所です。

http://www.yoshidawines.com/product-list/40

●越中大黒、H・U DAIKOKU（えっちゅうだいこく）
アルコール度は低めながら焙煎麦芽の表情が豊か。
濃厚さや突出したものを求めるマニア向きではなく、
苦、酸、甘の均整が取れた仕上がりで
誰もが親しめる黒に仕上がりました。

ギネスのようなドライスタウトではありませんが、
エスプレッソ、黒糖などを想起させる香ばしさが魅力！
ラベルはシンプルで大黒様は「幸福なひとときを」という
氏の願いから。

原料：麦芽、大麦、糖類、ホップ　
上面発酵（エール）アルコール度数５％　
適温：７〜10度　330ml

※麦芽比率50％未満（発泡酒）ですが焙煎大麦の使用率が高く
節税目的だけのものとは一線を画します。