開栓後のワイン保存については意外と知られていません。 醸造酒の中でも開栓後の変化が早いワイン。 飲み残す心配のない方には無用な話ですが…大雑把な目安を。 (後述の条件を守っていただく事が条件です。)
■赤ワイン
- ライトボディ
- 1日〜1週間
- ミディアムボディ
- 1日〜数日
- フルボディ
- 数日〜1週間
- 超越したフルボディ(勝手な造語です)
- 数日〜2週間
- 甘口(リヴザルトやバニュルスなど)
- 数日〜1ヶ月前後
■白ワイン
- 辛口
- 1日〜1週間
- やや甘口
- 4日〜2週間
- 極甘口
- ワインによるが数日〜1ヶ月前後
- ヴィンテージワイン(古酒)
- 例えは好ましくありませんが、価格が手頃なワインほど早めに飲みきってください。
しかし、一言では語れない奥の深さがあります。。。 ボルドー格付けシャトーで、タンニンや酸の強いワインじゃ2日目のほうが美味しいこともあり、 香りが枯れ、翌日は駄目かと思っていたワインに生気が蘇っている事もあります。 これはワインの性格によるでしょう。
翌日以降に持ち越す場合は酸化を少なくするために
①「冷蔵庫に」
②「立てて」ください。
③ボトル内を擬似真空状態にする道具をお持ちの方は使用しましょう。 (バキュバン・バキュフレッシュ・ワインセーバー等と呼ばれるもの)
①ですが赤ワインの場合、飲用温度としては低くなりすぎるので、頂く前は早めに冷蔵庫から開放してあげましょう。
②は酸素と触れる面積を少なくするためです。ボトル内にビニール袋を入れ中で膨らませ、残存酸素を減らすという裏技もあります。(私は面倒なのでいたしません)
③は簡単なものは¥1,000前後ですから購入される事をオススメ。通常の2倍以上はワインが長持ちします。ただし・高度数・渋みが強い・極甘口などのワインは多少酸化させることで好転する場合もあるので、使わないほうがいい事も…。
あと、グラスに気泡が付くようなヴィンテージの若い爽やかな白ワインに③は禁じ手!(せっかく溶け込んだガスが抜け清涼感が失われる)状況に応じて使い分けてください。大事なのは「酸化させない」事ではなく「酸化をコントロール」する事です。